バイト先にはそれまで特別美人や目立って可愛い子はおらず、なんの心配もしていなかったからか、その同じ年の女の子を見て不安になった。


でも、バイト先の人はみんな私と淳が付き合っていることは知っているからとどこか安心していた面もあった。


それに淳とは喧嘩をした事がなかったし、とても仲がよかったから。



大丈夫だと自分に言い聞かせていた。



そしていよいよ新人の人達が入ってくる日。


「志田です。お願いします。」


その同級生の子とは自己紹介のあった日、同じ年という事もあってすぐに仲良くなった。


すごく優しくて、おおらかで。心配していた自分が馬鹿らしくなるくらい。



私が淳と付き合っていることも誰かから聞いたらしく。


「かっこいい彼氏で羨ましいな」


なんて言われてのろけていたりもした。志田ちゃんも同じ学校に彼氏がいるとプリクラを見せてくれた。


何も変わらず、平穏に時は流れていると思っていた。