必死で走って、母が追い掛けてきていない事を確認するため振り返った時、私は道端に倒れ込むようにしてこけた。


それは躓いたからじゃなく
なんだか息が苦しくて。

でもいつもの発作とは違って
本当に死ぬんじゃないかと思わせる程の苦しさ。



それが人生で初めてなった過呼吸だった。



治まったのは30分くらい経ってからで、私は一人で泣いた。



声を出して。



周囲に人がいる事なんて気にしなかった。


苦しみを吐き出したくて


ずっと


泣いていた。