その日から私は
かじりつくように一日中机に向かい、勉強以外には目もくれようとしなかった。


学校へも遅刻する事なく通い、わからないところを放課後残って教えてもらったりもした。


祖母が泊まっているうちに祖母がいる前で母に話した。


「高校に行きます」


「丘上高校でいいのね。わかった」




母が、内心どう思っていたのかはわからない。
だけど、祖母がいてくれたおかげで嫌みを聞かずに済んだ。



祖母が帰ってからも、受験に向けて毎日必死だった。


私立だから難しくはないと言われていたけど出席日数の少ない私は
落ちるんじゃないかとびくびくしていた。



毎日学校で7時まで勉強して、図書館で9時まで勉強、更に帰って部屋にこもりっきりで深夜まで勉強の勉強三昧。


おかげで父母と顔を会わせる事も殆どなかった。



そして受験当日。