そう言われたらそうする他ない。
返事をせずその場でお茶を一気に飲みほした。


部屋にそそくさと戻ろうとする私の行為を妨げるように
母は氷だけが入ったグラスを音を起ててカウンターに置く。


「お酒作って」


何も言われたくないから黙ってお酒を作った。


「どうぞ」


できたお酒を差し出して戻ろうとしたけど母は私を簡単には部屋に戻させてくれない。


「薄い。」


お酒が薄いとケチをつけるから謝る。


「ごめんなさい」



「何時に帰ってきたの」


「10時くらい。」


「はぁ?信じられない!中学生でどこに10時まで外うろついてる子がいるのよ。あんた馬鹿じゃない?」


母は喧嘩を売っているんじゃない。
私をけなしたいだけ。



「ごめんなさい」



謝って事が早く済むならそれが一番だと何か言われる度に謝った。