部屋の向こうから聞こえてくるのは、無情にもテーブルやガラスが押しつぶされる音だった……




バチンッ!!


「……あ゛ぁあぁあああぁぁああぁぁぁ…………………」


そして頭蓋骨が割れた音がしたかと思うと、扉の足元にある隙間から血が流れてきた……







「……もう見るな…」



永澤はその後もおいおい泣き続けたが、我に返ると4人に極度の寒さが襲った……




南沢は新島が残した写真を何秒か見た後、そっとポケットにしまった…



その写真に、何かのわだかまりを残して……












「………さ……寒い……」


部屋を見渡すとあちらこちらに霜が張り始めている……


永澤の涙も今にも凍りそうだった…






自分たちのいる部屋は一面 白に覆われ、天井から不自然にも細く赤いロープが4本垂れている……


また別のロープで垂らされた3つのボタンがついたリモコンが赤いロープに巻き付いていた………





「………今度は……なに……?」
無表情の永澤が弱々しく言った……