日が暮れるまで部活を頑張ったあと、やっと家に帰ってきたと思ったら、今日も叔父さんたちがわいわいと宴会をしていた。


「ただいま。」

店はもう閉店してる時間だったので裏口から入ると、いつものようにお帰りってみんなが声をかけてくれる。

部活後で汚れたままだとモモがいやな顔をするから、そのまま二階の風呂場に直行した。



今日も一日疲れたなあ・・・
でも、もうちょっと頑張れば、次の試合には補欠で出場させてもらえるかも?

明日も朝練があるし、早く寝なきゃなって思いながら、風呂上がりに部屋着に着替えて下に降りていく。




「ああレン、そういえばさっき、エイジ君が遊びにきてたよ。」


母さんにいきなりそう言われて、なんで?ってぽかんとした。

あいつ、いつのまに・・・僕に何も言わないで・・・



「なんかね、たまたま近くを通りかかったんだって。」


そうなんだって、軽く流して聞いてたけど、そんなたまたまなんてあるわけないじゃん。

絶対モモ目当てできたに決まってる!!



「レンが帰ってくるまで待ってればって言ったんだけど、用事があるからとか言って、さっさと帰っちゃったよ。」


モモがなんとなく、淋しそうにそう言ったのが、意外だった。

この前の態度とは、えらい違いだ。
なにを話したんだろうエイジと?



「ねえ、エイジになんかされなかった?」


ちょっと不信がって聞いてみたら、何のことって普通に切り替えす。


「べつに、普通におしゃべりして、おやつ食べてコーヒー飲んで、帰ってっただけだけど。」


何か疑ってんの~?なんて、ちょっとにやけて聞いてきたから、
そんなんじゃないけどってごまかしながら、母さんの用意しておいてくれた夕飯を食べた。




「ああ、そう言えばメアド交換はしたよ。」




え!?教えちゃったんだ・・・嫌がるのかと思ってたのに。



「いつのまに、奴と仲良くなってんだよ・・・ビトはいいのかよ・・・」


そんなんじゃないもんって、モモは笑って言う。

お前はそうでも、奴は下心ありありなんだぜって言おうと思ったけど、やめた。
なんか、めんどくさそー