途中でいつものように、何人かが会話に入ってきて、最近のお気に入りのバンドの話題で持ちきりになった。

僕も何となく、その会話についていってたけど、そのうちうとうとしてきてもう寝るから落ちると言い残しチャットを離れた。





さて、風呂に入って寝ようかな・・・
そんなことを考えてパソコンを閉じたら、カオリさんからまたメールが入った。




”さっき言い忘れちゃったんだけど、今度みんなで飲み会するんだけど、レンもこない?”



飲み会かあ・・・って言っても、僕は飲まないしな・・・

行っても大丈夫かなって返事をしたら、友達のアパートでうち飲みだから大丈夫と言われた。



ライブが終わった後、ご飯とか連れて行ってもらったことは何回かあったけど、軽い店ばっかだったし本格的にみんなで飲んだことなんてなかったんだよな。



その友達のアパートって、結構有名なインディーズバンドの人のところだったし、ちょっと興味があったので、じゃあ行くって最後に返事を出していた。






カオリさんかあ・・・

僕はなにげに、彼女の事が好きだった。
でも、かなり年上の人だし、いつも子ども扱いされてるから、絶対無理だっていつも思っていた。

モモは出会った頃から彼女のことを知っていて、
「うちの両親もそれぐらい年が離れてるんだし、気にしなくてもいいじゃん?」
なんていわれるんだけど、やっぱ気になる。

確かにうちの父さんは、母さんより8つも年下だけど。


だってさ、うちの親は大人になってから出会ったんだし、20代30代になってからなら、お互い大人同士として付き合えるかもだけど、中学生と大学生とかだと、まるで大人と子供って感じだもんな。




彼女は大事な仲間の一人



ずっとそう言い聞かせて、いつも何も期待しないようにしてる。







エイジにそれを話したら、なんて言ってくるだろう?

あいつは大人だから、リンダさんみたいに年上の人とでもうまくやってるんじゃないかって、かなり羨ましい。


まあいっか



風呂に入ってからは、なんだかもぞもぞしながら落ち着かない気持ちでベットに入り、そのまま眠ってしまっていた。