その男は私の返答を待たずにまたしてもどこかに消えた。

私は思った。彼・・・姿が薄らいでいた、な。

私は自分の思いに自信をもつ。
そして、周りを見ると、コウモリがさっきまでの半分に減っていた。

そして消えていく・・。

私は思った。
<間違えていない。>
と。
ここを深く追求してこそ、自分を見つけられると。

私の奇抜な考えを他人に頼らずに表現したい・・。
自分を残したい。

・・・小説。

書こう。思ったことを全て・・。

「ねえ、君さ、日記を書きたいの?」

もう一人の自分が現れ笑い消えた。

さっきよりももう一人の自分は濃くなっていた。

<私は間違ってる?>

自信を失う。

周りにはコウモリが増えていた。

私を食べる準備をしているのだろうか。舌をだしていた。

私はその場に寝そべり空を見た。

コウモリが視界に入る。
<このコウモリ・・何のために生きてるんだろうな?>

そう思ったとき、何かを感じた。

弱い心の人間を食べ、欲求を満たすのではないか?

だとしたら、人間は?