■■
小さな何かに乗り上げたのか、ガタンという音と揺れで私は目を覚ました。
そこまで大きくはないレンタカー。
そんな動く箱の、助手席という小さなスペースで私は大きな伸びをした。
腕を頭上に挙げストレッチした私が健人の視界に映り、目を覚ましたのだと認識すると彼は静かに口を開いた。
「おはよ、さっき高速抜けたよ」
そう、と寝ぼけた声で返事をする。
なんだか長い夢を見ていた気がする。
私は左腕に痛みを感じた。
何かで切れたのか傷があった。
どこで……
「肝試しするなんて言わないでよー」
亜美が智治に愚痴る。
なんだろう。
今の……
違う、目を覚ました瞬間からまた同じ事を繰り返してるような感覚。
「確かこの近くに有名な霊が出るっていう廃墟あるらしいから、智治だけ置いてってあげてもいいぞ」
「健人まで女二人の意地悪伝染ったのか?」
.
小さな何かに乗り上げたのか、ガタンという音と揺れで私は目を覚ました。
そこまで大きくはないレンタカー。
そんな動く箱の、助手席という小さなスペースで私は大きな伸びをした。
腕を頭上に挙げストレッチした私が健人の視界に映り、目を覚ましたのだと認識すると彼は静かに口を開いた。
「おはよ、さっき高速抜けたよ」
そう、と寝ぼけた声で返事をする。
なんだか長い夢を見ていた気がする。
私は左腕に痛みを感じた。
何かで切れたのか傷があった。
どこで……
「肝試しするなんて言わないでよー」
亜美が智治に愚痴る。
なんだろう。
今の……
違う、目を覚ました瞬間からまた同じ事を繰り返してるような感覚。
「確かこの近くに有名な霊が出るっていう廃墟あるらしいから、智治だけ置いてってあげてもいいぞ」
「健人まで女二人の意地悪伝染ったのか?」
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