恋愛一色

遥斗も思っていたかな?


だからブランコが好きだったのかな?



俺は遥斗の存在という大きさに気付くのが遅かったようだ。


いつも俺の傍にいてくれたのに…


和馬よりも淳よりも、ずっと俺の傍にいてくれたのに…


俺はいつからこうなった?

いつからおかしくなった?


俺は空に浮かぶ黄色い月を見て、涙を一滴溢した。



遥斗はこの約束を覚えているだろうか?


俺…間違っていたよな…


でも、俺はこんな復讐の仕方しか思い浮かばなかった。



犯した罪は、一生背負って生きていかなければならない…



『ごめん…遥斗…』



揺れるブランコは、俺の心も揺らした。




『…大丈夫?』



俺はこの時、この人と出会った。



この人を見た瞬間…俺は思ったんだ。



この人の瞳と俺の瞳は、
とても似ているということに──……