恋愛一色

教頭先生は職員室のドアを開け、中に入って行った。


職員室は太陽の光で溢れていた。


俺は若干目を細め、ぐるりと職員室を見渡す。




『えっと~…あっいたいた!先生!ちょっと!』



教頭先生がある先生に向かって手招きをする。

俺はその方向をただ何も考えずに見つめていた。



光の中からある女の先生が現れる。
淡い茶色の髪の毛に、小柄な容姿。
守ってあげたくなるぐらい、可愛らしい彼女…







奇跡が……起こった。






『1年A組の担任の佐藤美幸先生です』






佐藤美幸…?





俺は確認するため、彼女を見た。



彼女は俺を見つめて、瞳から涙を一粒…零した。



ねぇ…君なの?


君なの─…?




彼女は俺に駆け寄って、俺の胸に飛び込んできた。



彼女の温もり、彼女の柔らかさ…


何も変わっていない…



あの頃のまま─…