恋愛一色

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ひらひらと落ちていく桜の花びら。
そんな中、真新しいスーツに身を包んで、ある高校の前に立っている俺がいた。




『…余計なことまで思い出してしまった…』



ゆっくりと目を開けると、そこには鮮やかなピンク色が広がっていた。



俺はこの桜の木を見ながら昔のことを思い出していたようだ。


美幸とサヨナラをしたあと、俺は勉強ばかりをした。
女?そんなもの必要なかった。
一年、二年、それ以上経っても、片時も美幸のことを忘れたことなどなかったから。


あれからずっと、俺の色は美幸のままだった。
変わったことなどなかった。


何人かの女から告白されたものの、全て断っていた。



…何年経っても、美幸の笑顔も、美幸の温もりも…忘れたことなどない。


あの時、光輝さんが言ったように、伝えに行きたいけれど美幸はどこにもいない…