恋愛一色

エプロンを身につけて料理をする先生の背中を見ていたら、緊張が止まるはずはない。


『どーなってんの?』



俺は一先ずベランダに出て、頭の中を整理した。

なんか俺、さっきから先生に流されてない?


いやいや、この状況が悪いんだろ。



俺がリードしなくちゃ。でもどうやって?



考えれば考える程、答えは出ないようだ。


俺は気を紛らわすため、遥斗に電話をした。



『あっ遥斗ー??』



わざと高いトーンで話してみる。



『…響かよ…』



いきなりわりぃな。


俺は鮮やかな黄色をした月を見ながら、遥斗に問題を出した。



『さぁ、問題です!今どこにいるでしょう?』



『知らねぇ』



そりゃそうか。
何聞いてんだろ…俺。



『正解は、先生の部屋です!』



『お前バカだろ?』



遥斗は鼻で笑った。


お前と話していると、どこか落ち着くんだ…