絶対あいつだよな。
あいつしかいない。


このメールは綾だ。



俺は恐る恐るメールを開いていく。



差出人は綾だ。


綾という文字を見た瞬間、がっくりと肩を落としている自分がいた。



俺は綾のメールの内容を見ていく。



《これで最後だから…会って欲しい》



まだ言ってんのかよ。
懲りねぇヤツ。



俺は仕方なく綾に返事をする。




《会うだけでいいんだよな?》



《会ってくれるの?》



俺はこのメールに返事はしなかった。



先生の話し声を聞く度、俺の動きを止める。



俺は先生を目で追った。


可愛らしい笑顔や、髪の毛を耳にかける仕草が、俺をときめかせる。



こんな自分がいるなんて知らなかった。

先生は俺をいじめているようだ。



…先生のすべてを俺だけに見せてよ。




先生は俺の中をピンク色に染めていく…