「実は、僕は先生に用があったんです」 竹内くんは空気を読んだのか、また自分の好奇心かわからないけど、松下先生を職員室から出そうとしたのは確かだった。 「あら、私? いいわ、なんでも聞くわ」 松下先生の顔に笑顔が戻った。