そこにいたのは朝、自転車でぶつかった男の子だった。 「やっと起きた?」 と言った。 「えっ?」 全然意味がわからない私に 「朝はごめん、怪我なかった?」 と聞いてきた。 「大丈夫!あなたこそ大丈夫だった?」 「大丈夫!」 とニッコリ笑って返事をしてくれた。 くしゃっと笑う顔にキュンとなった。