〔大和〕 人騒がせなやつだった。 俺は詩織のことになると何するかわからねぇと心からおもったな! 詩織が 「このこと何もないよね?」 と今にも泣きそうな声で言ってきた。 「何もないから!俺はずっと詩織だけだから!」 と言って詩織を抱きしめた。 詩織が震えていた。 それだけ俺は詩織に不安な思いをさせていたということだ。 俺はあの子を近くの交差点まで送って詩織の家に帰った。