すでに一週間が過ぎていた。 もうあの人のことも 忘れかけていた。 また普通の日常に戻る。 それだけの話だった。 今朝は教室の空気が違う。 「あたしたちのクラス、1時間目だよっ」 やけに女子の声が いつもより目立った。 ‥‥うるさい。 朝から嫌な気分。 キーンコーンカーンコーン‥‥ 普段はチャイムが鳴っても お構いなしの女子たちが、 今日はきちんと席に着いている。 教科書も机の上に出している。 ガラッ。