結局、ケーキ勝負は
神田くんが5皿で私が4皿。



「君は女の子だし、僕に負けるのは仕方ないよ。ほら、僕一応男だしさ。」


と、言いつつニッコリの神田くん。


「…本当に思ってます?」


「思ってますよ。あ、じゃあハンデ1皿で引き分けっていうのはどうですか?」


「じゃあ…、お言葉に甘えて。」


「うん、うん。これでよし。」




神田くんは何度か頷いて、席を立った。


「行きますよ、佐藤さん。」


「あ、はい。」