「いぃ、ったぁーい」 やばい、ほんとにこれは痛いよぉ… 「だぁーっはっはっは!!!」 爆笑しながら隼人があたしの方へ駆けてくる。 「やばい、まじでウケる。お前って、素でおもしろいわー」 そう言いながら手を差しのべてくれた。 「あ、ありがと」 あーもう。馬鹿にしてんのに、妙に優しいんだから。 「めっちゃすりきずできてんじゃん。今日、絶対風呂で叫ぶぞ」 「そんなことないも~ん!……ハハッ」 二人して笑っちゃった。 バックを隼人に持ってもらい、あたし達は駅へとゆっくり歩いていった。 .