君しかいらない



「当たり前じゃんっ!バカ…」


真理子の大きな瞳からダイヤのようにキラキラ光る涙が溢れ出してくる。


その涙を見て


まだ真理子が幼かった日の事が瞼に浮かんだ。




あれはまだ真理子が小学校に入学したての頃…


新しい環境に戸惑う真理子は毎夜のように


泣きながら私を探した。