君しかいらない




「お母さんっ!

私だよ…っ!

分かる?!」



必死に私の顔を覗きこみ手を握った娘に精一杯…


だけど力は出なく小さく頷いた。



「…知也は?」



「叔父さん?

叔父さんなら、また来るよ?

そんな事より大丈夫?!」


「私…生きてるの?」