君しかいらない


優しいよ。

こんな私を…

こんなに長い間待っててくれた。



「帰ろうか…」

「うん」





こんなにも心が暖かくて穏やかなのはいつぶりだろう…

もしかしたら初めてかな?


知也の日だまりのような優しさが胸を苦しいくらい優しく包んでくれた。