君しかいらない


真理子を産んでから

母親らしく

大人にならなきゃいけないと、いつも必死で

自分の幼い部分を

一生懸命押さえ込んでいた。


なのに



私は

昔のように…

純粋に知也だけを見ていた時の自分に戻っていた。