君しかいらない


「いつかって?

知也なんてもう40代でしょ…もうヤバいんじゃないの?」


知也にいつか家族ができるなんて…

やっぱりわがままな心が意地悪な言い方をさせた。

「だからさ…早く気持ち固めてくんなきゃ困るんだよね?」


そう言って私を見た知也と目が合って

逸らせない。



苦しいくらい

壊れそうなくらい高鳴る鼓動。

「まさか…」

まさか…だよね?