君しかいらない


「真理子を抱いたおじさんの眼差しと…

おじさんを見つめるお姉ちゃんの眼差しと…

三人がの様子を見ていると

まるで本物の家族に見えるような錯覚を覚えたんだ…

お姉ちゃんのおじさんを見る目が…

とても切なそうで…

だけどあまりにも綺麗だった。

あの時、小学生だった私がそう感じたんだよ?」


「真琴には…バレてたんだね。」


私はバレていた事よりも


知也と私と真理子を『家族』と呼ばれたこの想いが


しめつけられて


それが嬉しいからなのか…

苦しくて切ないものなのか分からずに


苦笑いがこぼれた。