君しかいらない


「そういえば、知也おじさんはどうしてるの?」


「さあ…?

もう数年連絡もとってないわ…。」


私が即答すると、予想外に目を丸くしておでろいた

「なっ、なんで?!」

「なんでって…?」


すると一瞬、視線を逸らした彼女だったが

何かを覚悟したように身を乗り出して真っ直ぐ私の目を見た。

「…お姉ちゃん。

間違ってたらごめんね。

だけど正直に答えて欲しいんだけど…」