君しかいらない


「私は私の家族を壊そうとしたあんたを憎んでた。…

けど…時間をかけてゆっくり分かっていった事もあったんだ。

あんたも、あんたの家族を…知也を守りたかっただけ。

だったんだよね。

私もあんたも結局は同じだったんだ。」




この答えと向き合うのにどれくらいの時間を有しただろう…



なんど自分の心の呟きに耳を塞いだだろう…



墓は静かに


照り付ける陽を受け入れて


まるで高貴なもののように私をみおろしているようにも思えた…