君しかいらない




遠出なんてどれくらいぶりだろう…馴れない汽車に乗って


着いたのは私にとって初めて来た土地。


予想はしていたけれど

見渡す限り田んぼばかりの田舎だ。



ここは

知也の生まれ故郷。



そして

知也の姉が埋められている土地。