君しかいらない

「痛いっ…!!

やめてっ…!!」


思わず叫び声をあげたあたしの口を

大きな手の平が無情にもふさぐ。



段々

痛みが苦痛に変わる瞬間


痛みと

快感と

悔しさ。



瞼に

雫が落ちて


ゆっくり瞼を開けると

叔父さんの瞳にうっすら涙が見えた。