君しかいらない




今だにお父さんがもう二度と帰ってこない事すらまだ実感できなくて

私も真琴も遺品整理さえ見て見ぬふりをしたんだ。



そして

今日、初めてこの部屋に入って

こわいくらい懐かしい匂いが私の感情をくすぐった。