君しかいらない


まだ

未発達なあたしの身体に触れながら

叔父さんの微かに怒りの混じった声が聞こえる

「俺と姉さんは小さい頃に親を亡くして施設で育てられた…。」



叔父さんの言葉が


とても遠くに聞こえる程

意識は虚ろになっていく。