「莉子…待つよ。」

「待つって…」


「何度も言うさ。

俺は今だって莉子と真理子を待ってる。」


「とも…」

彼の背中に手を伸ばそうとした

「お姉ちゃん?」


真琴の私を呼ぶ声に驚いて

何も言葉を返せないまま

その場を離れた。