君しかいらない


「君の『心の愛』を」

「心の…愛?」



「あの頃の君はまだ幼かった。

けれど今は違うよね…?」


「どういう意味?」


私の問いに残念そうにため息をついた知也がガックリとしゃがみ込んだ。