君しかいらない


繋いだ真理子の手をぎゅっと握りしめた。


「…痛いよ」

「ごめんね。」


実感はなかった。


けれども恐かった。

今まで当たり前のように小さな頃からそばにいて

当たり前のように私を受け入れてくれた

あの大きな存在の不在を

実感するその瞬間が

訪れる事が。