君しかいらない




大切なモノも

守りたいモノも

真琴はちゃんと分かっている。


だからこそ

その華奢な身体で…

全身全霊をかけて

前に進もうとしているのかもしれない。



感情が高ぶったせいか

小刻みに震えるその身体を思いきり抱きしめた。