君しかいらない


私にとってそんな言葉はただの戯れ事に過ぎなかった。


けれど

まだ

幼かった真琴は…?


来る日も来る日も

自分の生まれた性別を悔やまれ

まるで呪いの呪文のように繰り返し唱えられていた真琴は…?