君しかいらない

「なんで…こんな事するの…?」

脅えの交じった震える声。


「全ては俺達のためさ…」


答えながら

あたしのあらわになった侮辱的な姿を撮っていく。


「俺達…って?」

自分でも

こんな事を聞いてなんの意味があるのか分からなかった。


けれど

考えとは裏腹に

この震える唇が勝手に動く。