君しかいらない


知也の言いたい事は分かる。

だけど、これはもう私にはどうする事もできない。


真琴はこの話しの時にだけは私を蚊帳の外にだしてしまうから。



結局、こうして一緒に暮らしていても

私が家をでた事実は消せなくて

その事実のせいで家族の危機に私は立ち入る事ができない。

言わば、私は表向きの家族でしかないんだ。