君しかいらない


「何それっ!どういう事?」

一瞬、我を失った私がお父さんの前へ駆け寄る。


「あいつもバカな男だ。

もともとあいつには社長なんて無理だったんだ。

だからこそ供に会社を設立した時に…」


言いかけて口ごもるお父さん。