君しかいらない


そんな背中を見ながら

この間まで赤ちゃんだったのにな…

なんて

少し思い出に浸りながらもすかさず大きな声で叱りつける。

「盗み食いしてる悪い子はまだまだお姉ちゃんじゃないからね。」



遠くから聞こえる

真理子の笑い声に心がほんのり温かくなる。