君しかいらない

「マリコ…。」

突然、女性の名前を呟いた知也に

一瞬、泣きたくなるほどの嫉妬を感じた。


もしかして彼女ができた?

それを知らせるために、あたし達の前に現れたの?


頭ん中が一瞬であたしに嫌な妄想ばかりさせる。


返事もできずに

赤ちゃんの顔もまともに見る事ができない。