君しかいらない

「叔父さんも見てみてよ。

赤ちゃんすんごく可愛いんだよ。」


まるで自慢の宝物を見せびらかすようにはしゃぐ真琴の横で、あたし達は目も合わせられない。



「…出産、大変だったな。

お疲れ。」

「…うん。」

「…赤ちゃん、抱っこしても…いいか?」


気まずそうに

申し訳なさそうにした知也に

あたしは静かに頷いて、赤ちゃんを知也の腕の中へと導いた。