「お腹に赤ちゃんがいるって…本当なのか?」



戸惑いを隠せない知也の表情が一気にあたしを暗闇の底へと突き落とす。



その戸惑いようは

決して、喜びでは…ないよね。



あたしが知也の問いに否定も肯定もできなかったのは

やっぱり


事態が最悪な方向へと進んでいる事を直感したからなのかもしれない。