君しかいらない

「車の音が聞こえたから…来たんじゃないかと思った。」

静かにそう呟いた真琴は決して怒ってる様子でもなく喜んでるわけでもなかった。


「義兄さんは?」

「居間で待ちくたびれてる。」


あたしの顔を見ないまま、急ぎ足で家の中に戻って行った後ろ姿を見て


責められるよりも痛いショックを受けた。