君しかいらない

「あたし…妊娠してるの。」


「えっ…?」




一瞬で

あたし達を包んでる空気が

時間を止めてしまったかのように


光輝の驚いた顔を

ただ

見つめていた。



指先から微かに伝わる

彼の震え。



光輝の目線があたしの顔から

腹部へといった。