君しかいらない

「ずっとずっと彼と一緒にいたい…。

だけど、あたしは彼がやっと手に入れた大切な物を壊しかねない。」


そう…


知也が今大切にしようとしてる家族。


あたしに子供なんかができたなんて知ったら…



「ツライ…恋なの?」


「うん…」


止まらない涙の粒が

光輝の手に落ちていく。