君しかいらない

お腹の中にいる

小さな存在を打ち明けられるなら

あたしには光輝しかいないのかもしれない。


ただ、光輝がどんな反応をするのか全く予想もつかなくて

出かかってる言葉が

喉の奥で行き場をなくしたように震えていた。



「莉子…?」

「あたし…」

「話してごらん?

俺だって、ずっと一人で抱え込んできた事を莉子に打ち明けられた時、本当は…

本当に心が救われた気がした。」