君しかいらない

「今、義兄さん…かなり滅入ってる。

俺なんかがそばにいたってなんの役にもたたないだろうけど…」

「お父さん…大丈夫なの?」

「大丈夫かどうかは…自分の目で確かめろよ。

義兄さんを助けられるのは…」


知也の目があたしを捕らえた瞬間

彼が何を言おうとしてるかを悟った。