君しかいらない



だけど、知也のそばから離れたくなかった。


時々、垣間見るあの女の影に胸を痛めながら


それでも知也のそばにいたかった。



テレビに夢中になってる知也の指をきゅっと繋ぐと

ちらっとあたしを見てほほ笑む彼。



一瞬だって

離れたくなんかない。